3種類はすべて、米国のデコレーション用チョコです。
正確にいうとカカオ成分が含まれていないので、チョコレートとは違うものがあります(だから飴ではないですがキャンディって名前がついてます)
米国のデコレーション用チョコは、チョコ型に流し固めて型抜きチョコを作ったり、ケーキポップス作り等に使われます。
キャンディライターとは?
キャンディライター(キャンディコートも成分は同じ)は、チューブ入りの製菓チョコです。
カカオバターのチョコレートとは違って植物油脂が入っていて、電子レンジで溶かしてそのまま使うことができます。
日本の板チョコをお菓子作りに使う方もいらっしゃいますが、原材料を見るとお分かりの通り、板チョコの成分に似ています(但し日本の板チョコはテンパリングが必要です)。
米国のデコレーション用チョコ「キャンディライター」は、質感は絵の具のようにモッタリしていて、型に塗ってもしっかり張り付いて流れず、デコレーションしやすいのが特徴です。
発色良いカラーが複数種類ありますが、ない場合はキャンディコートの「ホワイト」「スーパーホワイト」に着色をして対応頂けたら幸いです。
※キャンディコートは、キャンディライターに詰める前のチョコなので成分はまったく同じです。
キャンディコートとは?
キャンディコート(米国ではCandy coatingとも呼ばれる)は、日本では知名度は低いですが、以前NUT2decoで取り扱っていたWilton社のキャンディメルツ(candy melts)と同種です。
キャンディライターはキャンディコートを溶かし、チューブに詰めたものなので、これも成分は全く一緒… 3種類は同じ種類の「製菓用チョコ」です。
キャンディメルツとは?
Wilton社で商標登録されていて、キャンディメルツという名前は他では使用できないことになっています。
使い方や商品特性はこの動画で詳しく説明されているので、字幕機能をONにして見てみてください。
※日本ではキャンディメルツの取扱は終了されてます
日本で扱うときの注意点
キャンディメルツを扱っていた2005年頃、賞味期限内なのに溶けづらくなるケースがあり、原因を調査した結果「日本の湿度」が問題でした。
米国パッケージ(袋の品質)で保管すると、湿度の高い夏前後にチョコへ悪影響を与えて品質が変わる… 海外メーカー側ではそんな状態にはなっていなかった…
なぜ解ったかといえば「キャンディライターのパッケージ」で、湯煎可能なチューブ容器だと品質変化のクレームが一度もなかったからです。
この経験を活かし今も、当店で扱うチョコは到着後すぐにガス袋(=空気を通しづらい袋)へ入れ換える一手間を加え、品質を保持しています。
ですから、お客様側へお届けした後は密閉袋へ入れて保管ください。よろしくお願いいたします。
日本のコーティングチョコとの違い
キャンディライターは、チョコ型を作っている米国CK社が「チョコ型を使ったデコレーションに最適なチューブ入り」として製造しています。
日本のコーティングチョコレートと同類ですが、日本のものは流動性が高い(=サラサラ)していて油分が多いので型抜きチョコでは油分が気になると思います。
米国は油分が少ない、という違いから質感、舌触りに違いがあります。また…
砂糖が日本のものより多く含まれるため、大きなカタマリで食べると甘さが強い印象を受けます(小さかったり薄く作ると美味しいんですけどねぇ)。
違いを知るためにはまず、小さなパックで試してみて頂くと良いと思います。